1.Instagram広告とは
Instagram広告とは、Instagramのフィード等に画像や動画を掲載出来る広告になります。
Instagram広告の特徴としては下記の3点があげられます。
- 多彩なターゲティング
- 目的とCTA
- ハッシュタグ
多彩なターゲティング
Instagram広告のターゲティングはFacebookユーザーの情報を基に設定することが出来るため、多彩なターゲティングが可能です。
地域、年齢、性別はもちろん、興味関心や行動、言語といったところや、既存の顧客データを用いたカスタムオーディエンスといったものまで、Facebook広告で使用するような細かいターゲティングが出来ます。
つまり、自社のサービスや商材を届けたい人に届けることが出来るので、きちんと成果を上げられる可能性も高くなっています。
目的とCTA
Instagram広告では目的を選択することが出来、それに伴って適切なCTAを設定することが出来ます。
Instagram広告で選択出来る広告の目的には下記のようなものがあります。
(引用元:https://www.facebook.com/business/help/1621419411431034)
また、CTAにも多数種類があり、例えば下記のようなものがあります。
ビジュアル面が重視されるSNSですが、広告を出稿する目的とCTAにもこだわらなければ成果を上げることが出来ないと言っても過言ではありませんので、こちらもしっかり考えてみてください。
CTAとはCall To Action(コール トゥ アクション)の略で、ボタンやリンク等でユーザーにとってもらいたい行動に誘導することを意味します。
例えば、アプリをインストールしてもらう目的で広告を出稿した場合は「アプリを利用する」ボタンを置く、というような形になります。
ハッシュタグ
Instagramと言えばハッシュタグと言っても過言ではないくらい頻繁に使用されるのですが、それは広告においても重要な役割を果たしています。
例えば、ブランドの認知拡大が目的でInstagram広告を出稿する場合、ハッシュタグを使用し、それを見たユーザーが同じハッシュタグを使ってくれれば、リーチ出来る可能性は広がりますし、設定したターゲットにあったハッシュタグを使用することで、ユーザーにどの程度認知されたのかを測れる可能性もあります。
ハッシュタグで検索をかけるユーザーも少なくないので、ハッシュタグをつけて広告を出稿する場合は、事前にどのようなハッシュタグがあるのか等を調べておくと良いでしょう。
ただ注意点として、ハッシュタグで検索をかけても広告は表示されませんので、あくまでユーザーがどのようなハッシュタグで投稿しているのかだけを気にするくらいで良いです。
2.Instagram広告の種類
Instagram広告には下記のような種類があります。
- 写真広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- ストーリーズ広告
広告の種類によって作成するべきクリエイティブにも違いがありますので、きちんと理解しておきましょう。
写真広告
写真広告は、Instagramのフィード画面に表示される写真1枚のシンプルな広告で、もっとも一般的な広告です。
上記の画像のように、写真広告には3種類のフォーマットがあり、注意点としては下記のようなものがあります。
- ファイルタイプ:jpgまたはpng
- 最大ファイルサイズ:30MB
- 画像の最小解像度:正方形(600×600px)、長方形(600×315px)、縦長(600×750px)
- 画像の最大解像度:1936×1936px(どのフォーマットも同じ)
- 画像のアスペクト比:正方形(1:1)、長方形(1.91:1)、縦長(4:5)
- 説明文の最大文字数:2200文字
- 説明文の最大ハッシュタグ数:20
(出典:https://www.facebook.com/business/ads-guide/image/instagram-feed)
画像一枚のシンプルな広告ですので、クリエイティブでどれだけインパクトを出せるかによってかなり成果が変わってきます。
画像選びから構図、編集などあらゆる部分にこだわりを持ってクリエイティブを作成しましょう。
動画広告
動画広告は、Instagramのフィード部分に動画を表示させることが出来る広告です。
動画広告に関しては正方形フォーマットと長方形フォーマットの2種類が選べるようになっています。
- ファイルタイプ:推奨タイプはMP4またはMOVだが、ほとんどのファイルタイプに対応
- 最大ファイルサイズ:4GB
- 動画の最小解像度:正方形(600×600px)、長方形(600×315px)
- 動画のアスペクト比:正方形(1:1)、長方形(1.91:1)
- 動画に必要な秒数:3秒以上60秒未満
- 説明文の最大文字数:2200文字
- 説明文の最大ハッシュタグ数:30
(出典:https://www.facebook.com/business/ads-guide/video/instagram-feed)
2016年から2017年にかけて、インスタでの動画視聴時間は80%も増加し、今後もますます成果が期待出来ます。
動画広告を出稿する上で大切なのは、ブランドを魅力的に見せる方法や創造性ではないでしょうか。
カルーセル広告
カルーセル広告は、横にスライドさせることで複数枚の画像を表示することが出来るタイプの広告です。
カルーセル広告に関しては、フォーマットは正方形のみになります。
- ファイルタイプ:jpgまたはpng
- 画像使用可能枚数:3枚以上10枚未満
- 最大ファイルサイズ:画像1枚につき30MB
- 画像の最小解像度:600×600px
- 画像の最大解像度:1936×1936px
- 画像のアスペクト比:1:1
- 説明文の最大文字数:2200文字
- 説明文の最大ハッシュタグ数:30
(出典:https://www.facebook.com/business/ads-guide/carousel/instagram-feed/traffic)
Facebook広告でも人気の高いカルーセル広告がInstagram広告でも使えますし、写真共有SNSという特徴から、他のSNSよりしっかりと見てもらえる可能性も高いのではないでしょうか。
ストーリーズ広告
スマートフォンの画面いっぱいフルスクリーンで表示されるタイプの広告で、Instagram独自の広告タイプです。
フォーマットとしては全画面に表示されるタイプのみになります。
- ファイルタイプ:MP4、MOV、GIF、jpg、png
- 最大ファイルサイズ:動画なら4GB、写真なら30MB
- 動画の最小解像度:600×1067px
- 動画のアスペクト比:9:16
- 動画に必要な秒数:1~15秒(デフォルトでは、画像は5秒表示される)
- 注意点:テキストが動画のサムネイル画像の20%以上を占めると配信が減ることがある
(出典:https://www.facebook.com/business/ads-guide/video/instagram-story)
縦長のフルスクリーンという特徴はかなり強い訴求力を持ち、24時間が経過すると自動的に消えるという仕組みから、投稿するユーザーもかなり多いです。
ただ、広告に関しては24時間で消えてしまうという事はありませんので、安心してください。
また、カルーセル形式も使えるようになり、最大3つのクリエイティブやリンクを表示出来るようになったので、今後ますます目が離せないタイプの広告です。
3.Instagram広告の料金
Instagram広告の料金を決める課金方法には、下記の4つのタイプがあります。
- CPM(インプレッション数によって課金されるタイプ)
- CPC(クリックされると課金されるタイプ)
- CPI(アプリがインストールされると課金されるタイプ)
- CPV(動画が視聴されると課金されるタイプ)
それぞれ課金のタイミングが違いますので、どの広告タイプでどのような目的があるのかで適しているものが違います。
それぞれ単価を目安としてご紹介しておりますが、商材や訴求したいターゲットによっても大きく異なるため、あくまで参考程度にご覧ください。
CPM(インプレッション数によって課金されるタイプ)1リーチあたり0.5〜1円が目安
CPMとは、インプレッションの数によって料金が変わるタイプです。
このタイプは広告が1,000回表示された時点で課金されるタイプで、認知拡大やリーチを目的とする広告に最適な課金方式です。
この課金タイプの良いところはクリックによって課金はされないので、いくらクリックされても、費用は変わらないというところですが、言い換えればクリックされなくても、表示されるだけで課金が発生します。
CPMはInstagram広告だけではなく、他のWEB広告でもあるスタンダードなものなので、ご存知の人も多いのではないでしょうか。
CPC(クリックされると課金されるタイプ)1クリック40〜100円が目安
CPCとは、広告がクリックされることによって課金されるタイプの課金方式です。
こちらもWEB広告では一般的で、WEBサイトやアプリのダウンロードページに誘導したい時などに最適な課金方式です。
CPI(アプリがインストールされると課金されるタイプ)1インストール100〜150円が目安
CPIとは、アプリがインストールされた時に課金される課金方式です。
スマートフォン向けのアプリを配信したいという時に最適で、Instagramは特にスマートフォンから閲覧、更新しているユーザーが多く、アプリ広告と相性が良いので、使われることも多いです。
CPV(動画が視聴されると課金されるタイプ)1再生 4〜7円が目安
CPVとは、動画が10秒以上再生された場合に課金される課金方式です。
こちらは動画を使った広告の場合のみ使用出来るタイプで、主に認知拡大を目的とした動画広告の場合に最適な課金方式です。
Instagramの場合、フィードに出稿出来る動画広告だけではなく、ストーリーズ広告など、ビジュアル的に大きく訴求出来るので、この課金方式を使用される方も少なくありません。
このように課金方式には上記の4種類があります。
4.広告を出稿するまでの手順
広告を出稿するまでには下記のような手順を踏んでいきます。
- キャンペーンの目的を設定
- 広告セットの作成
- 広告の作成
- 「公開する」をクリック
InstagramもFacebookの子会社ですので、Facebookの広告マネージャーから作成していきます。
ですので、Instagram広告を出稿する場合は事前にFacebookページとInstagramアカウントを紐づける必要があります。
紐づけが終わったら、下記URLの「広告」⇒「配置を選択」⇒「Instagram」より広告を作成していきましょう。
https://www.facebook.com/business/
①キャンペーンの目的を設定
まずはマーケティングの目的を選び、キャンペーンを作成していきます。
次にアカウントについてを設定していきます。
②広告セットの作成
広告セットでは下記の3種類を決めることが出来ます。
- ターゲット
- 配置
- 予算と掲載期間
ターゲットについては下記記事を参考にしてみてください。
「Facebookの3つのオーディエンスとそのターゲティングの概要をご紹介」
また、配置についてですが、自動配置がFacebookが推奨しているもので、Instagramだけでなく、Facebook等にも同時に配信されるような設定になります。
ですので、Instagramのみに配信したいという場合ですと、「配置を編集」からInstagramのみを指定する作業が必要になります。
その後、予算と掲載期間についてを設定します。
③広告の作成
広告の作成では下記の3つの設定が出来ます。
- アイデンティティ
- 形式
- テキスト
アイデンティティ部分ではInstagramアカウントを選択することが出来るので、事前に紐づけておいたInstagramアカウントを選択します。
また、どのようなタイプの広告を出すのかによって形式を選択する必要があります。
実際に広告として表示したい詳細部分を設定していきます。
ここでは下記のような項目を決定します。
- テキスト文
- 表示する画像
- 見出し
- 宣伝する製品の簡単な詳細
- リンク先のURL
- CTAボタン文言
etc…
④「公開する」をクリック
全てを決めたら「公開する」をクリックします。
このような手順を踏んでInstagram広告を出稿することが出来ます。
5.Instagram広告の注意点
Instagram広告を出稿する際の注意点として、下記のようなものがあります。
- Instagramアカウントがなくても広告は出せる
- 広告ポリシーをチェックする
- Instagram独自の品質ガイドライン
- テキスト要素
Instagramアカウントがなくても広告は出せる
InstagramアカウントがなくてもInstagram広告を出稿することは出来ます。
ただし、広告に対するコメントへの返信、削除は出来ず、Instagramのアカウントネーム部分はFacebookページ名がグレーで表示され、クリックすることが出来なくなります。
Instagramアカウントは無料で作れますので、もしも広告を出稿する場合は、アカウントを作り、そちらも運用していくことをおすすめします。
広告ポリシーをチェックする
Instagramで広告を出稿する場合、Facebookの広告ポリシーにて審査が行われます。
禁止されているコンテンツや動画広告についてなど様々な項目がありますので、広告を出稿する前に、一度下記をごらんください。
Facebookの広告ポリシー
https://www.facebook.com/policies/ads
Instagram独自の品質ガイドライン
Instagramでは独自の品質ガイドラインがあります。
つまり、Facebookでは審査に通ってもInstagramで通らないという事もあり得ます。
詳しくはこちらを参考にしてみてください。
Instagramガイドライン
https://en.instagram-brand.com/guidelines/general
テキスト要素
画像や動画内にテキストを使用する場合、その大きさは全体の20%以内に収めましょう。
テキストの割合が増えれば増える程、配信量は減ってしまい、最悪の場合配信されないこともあります。
Facebookが提供している「テキストオーバーレイツール」を使用することで、用意した画像のテキストの割合が適正なのかを知ることができます。
詳しくはこちらを参考にしてみてください。
Facebook広告ヘルプ|広告画像内でテキストを使用する
https://www.facebook.com/business/help/980593475366490